彫刻 川人三郎
大工 金森正一 伊藤康逸
一階胴板は「頼朝初陣」「鵯越の逆落し」「義経・景時の逆櫓の争い」「吉野山合戦」等の源平合戦他。二階胴板は「枕草子」等の平安絵巻他。三階部分は城郭(モデルは松江城、姫路城)を彫刻。
乳隠しは唐獅子牡丹。隅障子は一階が武者、二階部分が菖蒲。
置彫りは前面が鳳凰、後面は唐獅子牡丹、左右は槍と太刀の騎馬武者で、太刀の騎馬武者は宇治川先陣争いの佐々木四郎高綱を彫刻。
屋根は鬼板部分に鳳凰、懸魚部に飛龍。破風は牡丹。
水引幕は二代目で、左右に上神拝のシンボルである阿吽の鳳凰、背面は唐獅子を金糸にて刺繍したものを平成9年より使用。
上神拝楽車のシンボル「鳳凰」の由来は万物の中で最も天空に近い、これ以上に高い所を飛べるものはいない、ということから「鳳凰」となる。
初代は神拝村として現・古屋敷楽車を奉納。二代目は昭和30年に紺屋町から楽車を譲り受け、昭和56年まで奉納。同57年新調に伴い紺屋町に楽車を返納。現楽車は三代目である。
16日の統一行動に際しては、百五十貫余りの楽車を自部落から自部落まで台車を着けること無く担ぎ通している。